日本酒「松の司」の酒造りは、つねに自分らしく在りたいと考えています。「松の司」であるためには、地元で育んだ酒米や地下120Mから吸い上げる仕込み水など地元の素材セレクトから始まります。
地下120Mの大きな岩盤の下を流れる鈴鹿山系愛知川伏流水を仕込み水とし、契約栽培により栽培法を定め十分に審査された酒米山田錦を蔵人がゆっくりと時間をかけて精米をします。酒に味わいをつける麹蓋による麹造りや、酒質に影響する自家培養酵母菌による速醸酒母と昔ながらの蔵付酵母菌による山廃酒母の採用、また、発酵温度を低温に押さえながらも完全発酵を目指す小仕込(最高1.5t以下)によるモロミ工程、そして、1.8リットル瓶詰貯蔵による熟成管理など、永年の経験によるできる限り丁寧な手造りで、深遠な味わいの「松の司」を醸し出します。
日本酒「松の司」は、酒質に合った貯蔵・熟成期間が大変重要です。中軟水の仕込水と蔵くせのために、基本的な「松の司」の味わいが酒質に出るまでには仕込終了後より最低6ヶ月の熟成期間が必要です。もっとも美味しくなるのは、純米吟醸表示の商品で1年、大吟醸表示の商品については2~3年の熟成期間が必要です。定められた貯蔵条件で経過を過ぎたものは、当社が永年の経験による日本酒の集大成された完成品です。
この熟成期間を解り易くするために商品の裏ラベルには、仕込終了後瓶詰貯蔵された西暦年度が入っています。(2009年産からは、原料米の収穫年度表示に変ります。変更予定表示2008(20BY))この瓶詰貯蔵時期は毎年4月なので、「松の司」が基本的な味わいの酒質になるのは毎年10月頃です。
「松の司」の貯蔵・熟成については、総ての光を遮断した上で、ラベル表示が生酒・生詰のものは摂氏5度以下、それら以外の表示(火入れ酒)のものは摂氏15度以下で貯蔵されています。(蔵元資料より抜粋)
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